細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

世阿弥

白洲正子。この間白洲次郎のドラマを見たせいだっていうのは明らかだけどまあそれもいいよね。でもここに出てくる白洲正子はモダンガールよりもむしろやっぱり品のいいお嬢様かしら。とはいえ突き放す&断言する気の強さも芯の強さも文章に溢れておりますが。
潔く、強く、まぶしく明るい。繊細すぎるお能を批判もし、花の雅もありながら、はっきり鮮やかな美しさ。
私にとってお能とは花よりも花の如くの世界ですが(苦笑)、彼らはこれをどう思うのかな。それにしてもこうも鮮やかな文章は、読んでいてすごく力がにじみ出て受け取れる感じで、幸せです。