細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

子どもの貧困

ふらっと買った岩波新書貧困率発表の前に読んでおいて良かったな。
かなり衝撃的だったのは日本の場合、所得再配分前後で子どもの格差が拡大すること。計算方法よく分かんなかったけどさ、それにしても、ねぇ。高齢者も大事なんだけど、それにしてもねぇ。
冷静になるための知識は貧困率とは何か。貧困率相対的貧困率とは中位所得の半分以下所得世帯の比率。貧困とは相対的なものだ、それは確かにそうだけど。平均の半分は、さて貧しいか。平均はどこだろう、貧しいって何だろう。ふむ。
同じ物差しで話すためのツールなんだよね、その偉大さをかみ締めつつ、それでもこれだけで議論できないのが実感でしょう。
高校に行けること、そこで部活ができること、読みたい本が買えること、行きたければ国公立大学に行けること。お金を理由に何かをあきらめなくていいこと。守るべきラインをこの辺りに置いたらば、これは平均のどれくらい?
私立大に行きたかったら、もとい、私立大にしか行けなかったら?浪人することになったら?大学院?!働くのはお金がないから?でもみんなが大学行かなくたって。中学受験?まさか!
大学なんて行かなくていいけど、その理由がお金がないからじゃいいってわけにいかなくて。でもいいのかな?ほんとかな?
お金に苦労しない人の方が国公立に行けそうだったり、高卒で働くことがだんだん当たり前でなくなりはじめてきちゃったり、それって貧困対策ではない対策が必要だよね。それこそが貧困対策かもしれないけど。
子ども手当もいいけれど、高校無償化の方が大事かな。