細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

蓮如

3か月開いてこちらの図書館で借りることができました講談社学術文庫、笠原一男。1月に県立大学図書館で借りたときには読了前に返却期限/利用不可期間が来てしまったのでした。
で、先日の正信偈に引き続く我が家の教えを理解しようシリーズなわけですが、わかったようなわからないような。信心を定めれば救われる、と。その後の念仏は感謝の表明であるということだそうで。ふーん。
報恩念仏すべきものなり、とのお文は耳に染み付いているのでその意味がわかるのはうれしいのですが、まあもちろん私信心決定の境地に至ってはいないのでありまして、至ることを望むかも微妙ですので「ふーん」。現世の生活が満ち足りているなんて人類の歴史上きわめて稀な事態なのだなとつくづく思ったのでありました。
しかし、この人やっぱり苦手だなぁという印象は解消されなかったばかりか強化されたですよ。まあ押しが強い感じがひしひしするです(-_-)。おふみさまが分かりやすいことには感謝と尊敬を捧げるにやぶさかではありませんけれども、ううむ。宗主たる彼がいくらとどめても一向一揆という事象がなくならないのは矛盾でも裏切りでもなくって、教えが内包する何かでしょう。そしてこれは蓮如ではないけれど、真宗での破門というものの恐ろしさ、初めて触れましたがなんとも、はや。
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