細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

大学生の教職観と日常意識に関する調査

本、と言っていいのかってところはあるんですけど、これはある年大学祭でもらってきた研究発表です。手作りで製本されてるの。長いこと持ち運んできたのですが(積読、というか立て読く(^^ゞ)、ついに読み終えました。
17人のゼミレポが載っています。共同でアンケートをして(それぞれが自分に必要な質問を盛り込む)分析したもの。これ書いてさらに卒論も書くのかと思うとふぇぇ、大変だなあ・・・。ともあれ、いろいろおもしろかったです。高校生の自信は成績と相関があるけど大学生だと恋人の有無が影響を強めるとか、教育学部生と他の学部生では先生になったときに重視することが違うとか。そういえば、先生って教育学部卒の人だけじゃないんだよね、ってことに改めて気がつく(っていうか、自分の中で個々の先生のイメージは専門をもってる:文学部で国語の先生とか社会の先生とか:ものだったのに、先生一般をイメージしたら教育学部って思っちゃってたギャップに気付いた)。
しかしいちばんおもしろかったのは、大学の授業への出席行動分析。「授業はつまらないけど出席はする」人はどんな人なのか、分析者の視点・感情が非常によく伝わってきて。で、こういう人が「絵に描いたような真面目な人」かと思いきやそうじゃなかったあたりがまた楽しい。絵に描いたような真面目な人は、授業は面白いと思って出席もする。「いろいろ葛藤しながらもでもレールから外れられない」人がつまらないけど出席する人たちだった、って分析になっています。
自分とは全然関連のない学部のレポートなんだけど、読めばやっぱりなぜか学生時代が懐かしくなるものです。