細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

日中2000年の不理解

王敏、朝日新書。「・・からマンガ封神演義まで」の帯に乗せられたというのはありますが(笑)、その意味では外れですが(苦笑)、全体としてはかなりよかったです。新聞で人間より動物の写真が大きいことは、私には確かに何の不思議もない。むしろ逆だったらびっくり。中国で秦檜さんの立像がいまだに反発を招くと聞けば、それは相当引いてしまう(←岳飛像の前にひざまずく像が有名なお人です)。この中国人日本研究者の日本人観は少なくとも私についてかなり外れがなく、だから面白い。よくぞここまで。
だからどうする、という本ではないのですが、自分の引き出しのひとつに。どうする、ではないけれど、これを踏まえてお互いに一歩進んで、という夢を語る本かも。
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