細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

半落ち

映画化された作品の、文庫本。映画はちょっと物足りないところもあったので(泣けたけど)つい手に取った。ちなみに、これはたぶんネタバレ厳禁な本ですが、私はこの映画を会報(苦笑)で知ったので、映画を見る前からネタは知ってました。とはいえ知らなかったら映画見に行かなかっただろうし(推理モノや警察モノはそんなに好きでない)、映画はまだしも本の方は、最後までわからなかったら最後までたどり着くの少し辛いかな、という気がするので結果オーライ。
本も、最終章は泣かせました。でも、映画で足りなかったところはやっぱり足りなかった。で、それは映画のせいではなくてもともとそういう話だってことはわかった。(あ、最終章は本の方がいい。でも、裁判官の章は、映画のほうがいい。)章ごとに視点が切り替わっていくので、多面的に見られる反面、やっぱり掘り下げ足りない気がしてしまう。特に、罪とは何かを考える裁判官。もっとも、それをこそ言いたかったのかもしれませんが。一応の筋さえ通っていれば、進んでしまう、というその事実を。
批判ばっかり書いているようですが、泣いてます(^^ゞ。
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