細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

皇帝フリードリッヒ二世の生涯

塩野七生を久々に。これだけのまとまった本を読むのが久々かも。読みはじめまでは時間がかかるけれど、読み始めると帰省の新幹線の中という事情とはいえ、あっという間。じゃぁもっと読めよと思わず自分に突っ込んでしまいますが・・・。
さて、神聖ローマ帝国皇帝にして南イタリアの王フリードリッヒ2世、・・・世界史の授業的には覚えてません(^^;。ルネサンスの人物年表の1番上にいた人はこの人だろうか。特に説明もなくてなんだろこれ、って思った人。もちろんまだ中世ですが、そのルネサンスの始まりのところを塩野七生は書いているかと。ともかくも、最後の方ちょっと切なかったけどもなんとも鮮やかで魅力的な人生でした。その歴史にひたる感覚が、久々で懐かしい。ちょっと書き方くどくなっちゃってるかなあというところもありますが、フィクションの歴史小説でもなくて、歴史書でもなくて、まさに塩野七海のこの歴史の書き方、それを読むのがやはり好きなのでありました。