細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪

POSSE今野代表の話題の文春新書。え、遅い?
抑制が、社名をすべて伏せたところに滲んでしかし、熱いです。争うことを自分以外のための手段だと訴える、筆者がそう思っているのと同時にそれはツボを突いている、そしてそれを知っている、巧みだなあと思わされた。
批判されてる方にうちは入るんだろうかどうか、いろいろ相談・助言・支援組織、争訟の場は数ありまして、モノに応じて長所も欠点もあって、意図して使わないとうまくいかないのはそのとおり。ほかのあれこれにも欠点はあり、コミュニティユニオンにも欠点はある。もちろんそれぞれ長所もある。でもそれは、相談しないとわからないのかな・・・どうしたものか。そして相談に誰かが来たら、対応はそれぞれその組織やひとがするわけだから、立場を踏まえた回答になっちゃうんだろな。なかなか自分の組織もほかの組織も、特徴は言えても長所短所は言いにくいですよ。
争うということ、それでルールを作るということ。ブラック企業は、全部悪意かといえばそうでもないかもしれないあたりがまた怖い。x社は違うんじゃない?だけどそれはブラックじゃないってことにはまったくならない・・・。
争うことはエネルギーがいる。それでも、争うべきことがある。争わない解決も、もちろんあるし示されてるけど、著者の心はそこにあるわけじゃない。
すごいなぁと思ってしまう、そんな感想じゃまずいんじゃないかと思いもする、当事者たることは疲れる。やっぱりすごいなぁが感想なのだ。

(追記)社名は伏せられてるのと開かれてるのが両方ありますね。失礼しました<(_ _)>