細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

東洋的な見方

古本屋さんで何となく呼ばれてはじめて読んだ鈴木大拙、家の本棚にはいくつかあったはずだけど。
禅の言葉にならないところを、言葉で明らかにしてくださる短文の山。少しづつ違う話がどれも同じところを指してる、混沌の分かれる間際。臨済録を‥最遊記に惹かれて読んだ逢仏殺仏の予想外の透き通った明るさが、すとんと落ちる言葉になってる。
大拙居士はアメリカに長く暮らされアメリカ女性と結婚されたのですって。英語と日本語、言葉と禅、区別と混沌、いやだからこんな二項対立でないものが語られるんだって!
言葉で語る不立文字、しみじみ禅です。