細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

運命の騎士

ローズマリ・サトクリフ、定評のあるこの作家、実はなんと初読です。この本自体もお友達が舞台のひとつアランデルのお城に行ったと伺ったのを契機に手にしたのだけど、3回くらい借りたかな?読み始めると、これはぐいぐいとは違うけど、でもじっくり着々夢中になれていいものです。
ブリタニー人、サクソン人、ノルマン人、違いに私の実感はないけど、土地と神秘と日々の仕事とそして騎士。どれもこれも絶妙のバランスです。
男の子ふたりの殴り合いも、ランデルの言葉による戦いも、それから。どの部分部分もとても強い力ある物語、土地に根差したあったかもしれないお話です。