細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

水底の歌 柿本人麿考 上・下

梅原猛。にわか石見人であった身としては、薄々分かっちゃいたけどやっぱりにわか石見人であった間に読んでおけばよかったと思うことしきりです。
柿本人麿はどう生きてどう死んだのか、というよりどう生かされてどう死んだのか、私はすっかり説得されておりますが、さて、どうだったのか。刺激的な書きぶりも、気に障りつつもだから面白い、「仏教」とか「宗教」とか書いてるひとと同じ人なんだか長い人生何があったか、何もなかったか、同じ人だか、そういう想像も懐かしい。