細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

囲碁 (日本の名随筆 別巻1)

中野孝次編。編者のあとがきにもありますように、3種の書き物が入っています。ひとつは物書きが碁を打つ話。もひとつは物書きが碁打ちを語るもの。もひとつは碁打ちが碁を語る。3番めが断然読みやすくって面白いです、二番目もいいのですが。ひとつ目は結構きついです。教科書に出てくるような人たちでも、全然人格者じゃないんだねぇ(苦笑)。や、そう書いてるだけかもしれないけど。いやいや、そもそも人格者じゃなきゃいけないこともないんだけど。
生真面目な木谷九段、破天荒な藤沢秀行名誉棋聖。あ、この間の小川六段。碁がわからなくても碁が好きなら楽しいです。しかし、本因坊算砂(日海)が完全に筒井さん(@ヒカルの碁)の顔で浮かんでしまう(^^ゞ。政治的演説とか、しそうにないんですけど・・・(-_-;)
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