細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

本屋 (日本の名随筆 別巻50)

33の随筆を収録、池澤夏樹編。当市の図書館の池澤作品を探したところの未読の最後の一冊で。でもって「池澤さんもこれ読んだんだ」というミーハーな(?)視線で読みすすむ。もちろん、選集を編むからには選者がお読みになった品はこの数倍であるわけですが。
つながるつながる。本屋という現実の具体的なモノが題材ですから、丸善、京都、大阪、フランス、もちろん神田、神保町、それから道玄坂、阿佐ヶ谷・・・。違う随筆が同じことを書いてもちろん違っていて。どなたもこなたも本が好き。(でも、読んでいるとも限らない(笑)。これは本屋の随筆で、本の随筆ではないのですから。)本を売るところのみならず、本を出版する話もしばしば。ニューヨークのみならずペルー、中国。谷川俊太郎に滋賀の本屋さん。ジュンク堂店員。
あー、幸せだ。名随筆シリーズ、本巻別巻各100冊。そんなに出てるなんて知らなかったけど、特に別巻2文字シリーズ、ちょこちょこ読むことにしよう。
→ 作品社