細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

ねじまき鳥クロニクル

村上春樹。一度に3冊借りるのを押し留めたのはたぶん正解。各2週間(貸出期限)+α(ごめんなさい)でたっぷりと、読み終わりましたねじまき鳥3部作。(3部作?部の独立性よりも続きが気になる品ではありました。)
果てしなく不可解ですが、不快じゃない。むしろ気持ちよい。暴力すらも淡々と読めてしまう、現実感のなさというか別のところ、薄布一枚向こうにある現実感(私としてはバットよりも生皮よりも井戸がとても怖かった)。わけのわかんない人たちが次から次へと出てくるのに、どうしてどの人にもこう引き込まれるんだ・・・。各章(しかも章が多い)を読んでいても繋がりが確かには感じられないのに全体は不思議におさまる、全然わかりませんが私はこれは好きなようです。
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