細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

若葉のころ

長野まゆみ。表紙は文庫版のほうがさらにちょっと綺麗なのでそちらにリンク。でも、読むのはハードカバーがいいですよ。
花と翠、雨の滴がなみなみと。自意識と漢字と「ぢゃ」ってかなづかいもたっぷりと。綺麗な雰囲気に浸る、もともとそういう作家さんだ。・・・・・とはいえうっかり想定していなかったBLに出くわすとやっぱりうろたえますね。私長野まゆみさんのって、銀河鉄道の夜くらいの雰囲気のものしか読んだことなかったんで・・・銀木犀とか。いやそれくらいで放り出したりしませんよ。嫌いなわけじゃないもん(笑)。
とにもかくにも、花木の、特にいけられた花木の描写はうらやましくなるくらいです。ちなみに、作中では「挿ける」、HPを見ると池坊は「いける」、遠州流は「生ける」でしたね。ラストにはえ?って思ったんですけど、なんと4連作の最終話でしたよ、これ。しまった(^^ゞ
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