細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

リラの僧院

中野孝次旅行記、というか旅行先で考えたことの記。いまの日本に疲れた、いかにも少し前の知識人のエッセイというと偏見に満ちているみたいだな、好きなんだけど。アイルランドの道路、車のための道でない、牛のための道のありようの描写が、確かで鮮やか。好もしさとともに眼に浮かびます。1992年、案外新しい、なんて思っていたら・・・・・読んでる途中であれ、と思ったんだけどいま検索かけてびっくり、「清貧の思想」この人だったんだ。ごめんなさい、中谷彰宏の類かと(これこそ偏見)思っていました。うちの図書館にあるかしら。この間の日本の名随筆・囲碁の編者が中野氏だったのでこれ借りてきたのですけど、もう何冊か読んでみたいと思います。
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