細波水波

さやさや揺れる風の中 さわさわ揺れる水の音 たゆたいながら月に10冊年100冊

余は如何にして基督信徒となりし乎

信仰告白の書だと思っていたけれど、カルチャーショックの書だ、これ。
ひどく切実な。
異文化を理解することは、自分の国を理解することだというお題目は何十回と聞いたけれど、それはどういうことかの一端に触れるのははじめてだと知らされる。そのお題目がほんとうであるためには、自分の国にいる間に異文化によくよく真剣に取り組み、そして異国にあってよくよく見る。染まり考え信じて裏切られまた考えて信じたまま。どの過程が欠けてもこういうカルチャーショックはないと、教えられた。
内村鑑三はたぶん「偉人」なのでしょうが、この本の「余」は、畏れ多くも微笑ましいほどに若いです。
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